田んぼにはその時の様子により、多くの生き物が生息しています。田んぼに水が引かれる前までは多くの昆虫の住家となり、水が引かれるとカエルやドジョウなどの住家となります。そして、それらを食するために多くの野鳥が舞降ります。
 時には稲穂を食していますが、ふだん害虫の駆除作業を行っている野鳥に少しばかりのお裾分けが宜しいんじゃないですか?

 そこで、摂津峡公園付近の田んぼの様子を2012年(辰年)の1年間観察しました。さらに、芥川付近や今城塚古墳付近にある田んぼで生活をしている野鳥たち様子も合わせて見ました。


*****2012年01月*********************************

 今年はこの田んぼを1年間見ていきたいと思います。
 昨年刈り取られた後の様子が伺われます。しかし、ここには野鳥が生きていくための必要な虫や草が存在します。
田んぼの風景
撮影日:2012/01/03

*****2012年02月*********************************

 この田んぼは先月と様子が変わりません。しかし、他の田んぼでは、粒状石灰窒素を撒いて、土を掘り返し、土作りを始めています。
田んぼの風景
撮影日:2012/02/04


*****2012年03月*********************************

 3月になると田んぼも青々としてきました。大きな変化はありませんが、何となく季節の移り変わりが感じられます。
田んぼの風景
撮影日:2012/03/03


*****2012年04月*********************************

 4月の田んぼの様子は先月とあまり変わりませんが、春の日差しの中、桜が咲いたり周りの様子は変わってきています。鳥たちも恋の季節の始まりです。
田んぼの風景
撮影日:2012/04/01

*****2012年05月*********************************

 周りの田んぼは、掘り返したり、水を張り始めたりと先月から様子が少し違ってきました。この田んぼでは、ゲンゲが一面咲いています。ゲンゲは緑肥として栽培され、その根には窒素を固定する根球菌が棲息していて、稲によい肥料になるようです。ゲンゲが一面に咲いているのを遠くから見ると紫の雲のように見えることから漢字では「紫雲英」と書かれるようです。
田んぼの風景
撮影日:2012/05/03


*****2012年06月*********************************

 周りの田んぼは、田植えが始まっています。この田んぼでは、周りより少し遅く、上旬に水をはり、中旬ぐらいに田植えが行われました。
田んぼの風景
撮影日:2012/06/10


*****2012年07月*********************************

 確りと力強く根を張っているようです。
田んぼの風景
撮影日:2012/017/08


*****2012年08月*********************************

 グングンと稲が生長しています。
田んぼの風景
撮影日:2012/08/11


*****2012年09月*********************************

 先月よりグンが生長するとともに、実をしっかりとつけています。
田んぼの風景

田んぼの風景
撮影日:2012/09/01


*****2012年10月*********************************

 稲は黄金色に色づき、いよいよ収穫の時期を迎えました。
田んぼの風景

田んぼの風景
撮影日:2012/10/06


*****2012年11月*********************************

 稲はすっかりと刈り取られ、新しい芽が出ないよう焼かれていました。
田んぼの風景
撮影日:2012/11/04


*****2012年12月*********************************

 この一年、この田んぼを見てきましたが、今回でおしまいです。また、来年の田植えシーズンまでこの姿でジッと冬を越え、春を迎えます。
田んぼの風景
撮影日:2012/12/09