コチドリ
撮影場所:芥川 撮影日:2013/03/31

【イカルチドリとコチドリの識別ポイント】
イカルチドリ・コチドリ
イカルチドリ(左)は、コチドリより体がひと回り大きく、くちばしが細くて、脚も長い。また、顔の黒色の帯が淡く、アイリングも細くて淡黄色であり、コチドリほど目立たない。
コチドリ(右)は、顔と胸元の黒色帯と、黄色いアイリングが特徴的。頭頂部の黒色と灰褐色の間に白帯がある。

チドリ目チドリ科
学名:Charadrius dubius Scopoli
和名:小千鳥
英名:Little Ringed Plover
大きさ:全長16cm 翼開長35cm
観察時期:春から秋
生息地:河川、農耕地、干拓地に生息する。
 九州以北で繁殖し、多数が夏鳥だが、西日本以南での暖地では少数が越冬する。南西諸島では冬鳥。
 名前の通り小柄で、日本のチドリ類の中では最小。
 顔と胸元の黒色帯と黄色いアイリングが特徴的。頭上の黒色と灰褐色の間に白帯がある。幼鳥は全体に褐色っぽい。雌雄はほぼ同色。
 主食は昆虫。繁殖期にはつがいで縄張りをもつ。平均4卵を産む。ひなは孵化後半日でほどで、親について巣を離れ、自分で菜食する。
 巣は、地表にむき出しで無防備。ひなの上面は石ころににた保護色(迷彩色)をしている。巣に外敵が近づくと、親鳥は、不自然に羽を広げながら巣から遠ざかり(擬傷;傷ついたふり)、敵を引き寄せ、距離をかせいでから一気に逃げる。ひなは小石にまぎれてじっとしている。