スズメ

撮影場所:芥川 撮影日:2010/06/12

【ニュウナイスズメとスズメの識別のポイント】
スズメ&ニュウナイスズメ
ニュウナイスズメ(左)は、スズメ(右)と羽色や大きさが似ているが、頬に黒斑(黒子)がなく白いことや、赤褐色の色調が明るい(オレンジ色)。

スズメ目ハタオリドリ科
和名:雀
英名:Tree Sparrow, Eurasian Tree Sparrow
大きさ:全長14cm、翼開長23cm
観察時期:年中
ほぼ全国に分布し、人家の近くで生活する野鳥。スズメは、人の生活を利用して繁栄してきた野鳥である。年1~3回ほど繁殖する。
繁殖期には、クモや昆虫の幼虫を多くとるが、ほかの時期は草の種子を主な食物としている。
その年に生まれたスズメは、秋になると集合して大きな群れを作り、竹やぶやアシ(ヨシ)原などに集団のねぐらをもち、騒がしく鳴き合う。
稲など穀物を食べるので農家から敵視されてきたが、繁殖期には昆虫を捕食して害虫を減らすし、雑草の種子も食べるので益鳥という側面のある。中国では、1950年代に田畑を荒らすので、年11億羽以上捕獲した結果、農作物の害虫が増えて凶作になって、その後は逆に他地域から放鳥された。
スズメの生息数が激減している。これは、は、住居の近代化で巣を作る場所が減ったり、食物をとる草地や空き地が少なくなったためと考えられている。