キジ
撮影場所:芥川 撮影日:2013/05/03 雄

キジ
撮影場所:芥川 撮影日:2013/03/16 雌

キジ目キジ科
学名:Phasianus colchicus Linnaeus
和名:雉
英名:Pheasant
大きさ:全長81cm(♂)、58(♀)
   翼開長77cm
観察時期:年中
生息地:林縁部、草原、農耕地に生息する。
 本州から九州に留鳥として分布する。古くから狩猟鳥として人口増殖され、放鳥されているが、生息地の環境の悪化で数は減少している。
 四季を通じて平地から山地の草地、田畑、疎林、河川敷など明るい場所に生息する。地上を歩いて、草の種子や芽、葉などを主に食物質の餌をとるが、ほかに昆虫やクモなども食べる。
 繁殖期に雄は、倒木や土塊にとまってケーンとけたたましく鳴いたり羽ばたきをしたりして、縄張りを宣言する。その行動は、「ほろ打ち」といわれる。一夫多妻で繁殖し、非繁殖期には雌雄別々に小群をなして生活する。
 危険を感じると走って逃げることが多い。飛ぶのは得意ではないが走るスピードは早い。
 「キジが鳴けば、地震がくる」と言われている。キジの脚の感覚細胞が、人体に感じない地震の初期微動を感じ取るためという。人間より数秒早く地震を察知することができると、科学的に証明されているらしい。
 キジは、日本の国鳥になっている。キジを国鳥と決めたのは日本鳥学会で、1947年3月のことです。キジを推薦した理由は、〈1〉終戦後の日本には520種の野鳥がいるが、日本固有の種はキジとヤマドリだけ〈2〉キジは渡り鳥でなく、本州、四国、九州で一年中姿を見ることができる〈3〉雄は姿が優美で、羽も美しい〈4〉大きく、肉の味がよく、狩猟の対象に良い〈5〉古事記、日本書紀に「キギシ」の名で記載があるほか、桃太郎にも登場し、子供にもなじみがある〈6〉雄の飛ぶ姿は力強く男性的。雌は山火事の火が巣に迫っても巣から去ろうとせず、卵やひなを守り、母性愛の象徴のように言われる――があげています。なお、国鳥を狩猟対象としている国は、ほかにはない。確かに、国鳥を食べたらあかん気がします。