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経験曲線効果

 経験曲線効果(experience curve effect)は、1960年代の後半に、Boston Consulting Group(BCG)社のB.Hendersonによって提唱された、経験と効率との間の関係を示す経験則である。
 この効果の対象は、製造における作業時間に留まらず、業務がより頻繁に実行されるようになると、そのコストが減少することを表している、そして、これはどのような商品やサービスにも適用でき、生産数量あたりの総費用(生産、管理、マーケティング、販売を含む)が一定かつ予測可能な速度で減少する。
 この効果は、下記の式で表される。



 また、累積生産量が2倍になると減少するコストの割合を習熟率と呼ばれ、一般的には習熟率は70〜80%とされているが、その値は業種などによってことなる。例えば、習熟率が80%で、100個を生産するコストが単位あたり100円であった場合、200個生産すると単位あたりのコストが80円に、400個生産すると単位あたりのコストが64円になる。



 経験曲線が発生する原因は、次の事項が上げられる。
  (1) 労働者の習熟度の向上
  (2) 作業の専門家
  (3) 生産方法の改善
  (4) 生産施設の効率向上(自動化など)
  (5) 製品の標準化(部品レベルの標準化など)
  (6) 製品設計(製品の品質改良と原材料の節約など)
 なお、これらは、自然発生的なコストの軽減ではなく、コスト軽減を目指した努力の成果である。

※ 経験曲線の前身となった概念として、学習曲線がある。これは、1930年代にアメリカで航空機の生産コストを調査中で発見され、生産数が倍になると、機数あたりの作業時間は10-15%減少するというものである。